KJ22767、165x100cm
マラティア、オールドキリム
何度見ても、このしっとり感と色調は、日本の藍染につながります。しっとりと落ち着いた雰囲気になった現在、日本家屋のどんなシーンにも馴染む逸品になりました。
丈夫で良質なウールが深い色調を生み出し、無駄毛がとれて芯だけになった今では、糸が褪色した色調に新たな息吹を吹き込んでいるかのように、ツヤのある美しいキリムになりました。
マラティアには、中央にメダリオンを3~4個置き、様々な小柄を織り込んだキリムが伝えられています。これらは、中央から東部アナトリアに定住したクルド族「ラシュワン(Rashwan)」の織物と言われています。複雑で細かいデザインのキリムは、織るのに技術と根気が必要とされ、珍しいキリムとしての希少価値があります。
それにしても、熟練した織り手なのに、どうしてこのようにバランスの良くないキリムを作ったのでしょうか?多分、その日の気分に素直に従がい楽しみながらのキリム作りが、織り手本来のおおらかな性格を引き出し、キリムが本来あるべき形を生み出したのでしょう。
デザインは、ベレケット=豊穣、眼=邪視除け、クロス=邪視除け、です。